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【よくあるケース】法定相続分や範囲についてのお役立ち情報

2025.01.16

法定相続人に関する基礎知識でお伝えした内容は、以下のようなケースにて役立ちます。

1. 長男が父の財産を独占しようとしている場合

  1. Q. 父が亡くなり、長男が「父は自分にすべてを任せると言っていた」と言って財産を独占しようとしています。他の相続人(母や他の兄弟)は何をすれば良いですか?
  2. A. まず、遺言書の有無を確認してください。遺言書がなければ、遺産は法定相続分に基づいて分割されるため、長男だけが独占することはできません。他の相続人として遺産分割協議に参加し、公平な分配を求める権利があります。話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申立てることも可能です。弁護士に相談すると手続きがスムーズに進みます。

  3. 2. 内縁の妻が夫と一緒に暮らしていた家を失う可能性がある場合

    1. Q. 内縁の夫が亡くなり、夫名義の家に住んでいます。しかし、法定相続人である夫の子どもたちが「出て行ってほしい」と言っています。どうすれば良いですか?
    2. A. 内縁の妻には法定相続権がないため、法律上は夫名義の財産は法定相続人である子どもたちに相続されます。そのため、その家に住み続ける権利を主張することは難しい状況です。ただし、夫に遺言書を書いてもらっており、その中で、内縁の妻に家を遺贈する内容が記載されている場合には、内縁の妻はその家の所有権を得ることができますので、その家に住み続けることが出来ます。

    3. 3. 相続放棄を検討する場合

      1. Q. 父が多額の借金を残して亡くなりました。私は相続を放棄したいのですが、その場合、まだ健在の祖父母に対して借金の請求がいく場合はあるのでしょうか?
      2. A. あなた以外に、お子さんがいない場合、あなたが相続放棄をすると第1順位の相続人が不在となり、第2順位である父の両親(=あなたにとっての祖父母)に相続権が移ることになります。相続放棄を行うと、あなたは最初から相続人でなかったものとみなされ、借金も相続しません。もっとも、その場合、借金も含めて祖父母が相続する形になります。祖父母に迷惑をかけたくないというのであれば、祖父母に関しても相続放棄をするように伝えてあげると良いでしょう。

      3. 4. 遺産分割協議がまとまらない場合

        1. Q. 母の遺産を兄弟で分ける話し合いがまとまりません。兄が「この土地は自分のものだ」と主張していますが、私も含めて他の兄弟は到底、同意できません。どうすれば良いですか?
        2. A. 遺産分割協議は、相続人全員の合意が必要です。話し合いが難航する場合は、家庭裁判所に調停を申立て、第三者(調停委員)の助けを借りながら解決を目指します。例えば、「兄がその土地を相続する代わりに、他の相続人に金銭を支払う」といった調整案が出ることもあります。それでも解決できない場合は、裁判所による審判で最終的な決定が下されます。この話し合いや審判の際に、民法上の法定相続分が考慮されることになります。

この記事を担当した専門家
神奈川県弁護士会所属 代表弁護士 長谷山 尚城
保有資格弁護士 FP2級 AFP 宅地建物取引士試験合格(平成25年)
専門分野相続・不動産
経歴1998年 東京大学法学部卒業
2000年 司法試験合格
2002年 司法修習終了(第55期) 東京あおば法律事務所に所属(東京弁護士会)
2004年 山鹿ひまわり基金法律事務所を開設(弁護士過疎対策・熊本県弁護士会)
2009年 武蔵小杉あおば法律事務所 開設
2014-15年 弁護士会川崎支部副支部長
2019-20年 川崎中ロータリークラブ幹事
2020年~ 法テラス川崎副支部長
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