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叔父の遺産に関して当事者間でもめずに合意ができた事案

2022.11.07
相談者属性

年代:70代

性別:男性

争点

相続人が多く、長期間連絡を取っていないケースの遺産分割。

相談内容

依頼者の叔父が1ヶ月前に亡くなりました。

叔母(=叔父の妻)は既に亡くなっており、また2人の間には子供もいませんでした。また、叔父の兄弟もすべて死亡していたため、甥である私が相続人になると言われました。

もっとも、他にも、甥や姪(私のいとこ)がいるはずですが、もう10年以上連絡をとっておらず、連絡先も、居場所も分かりません。

また、叔父の遺産がいくらあるかもよく分かりません。

叔父の遺産に関しては、法律の規定にしたがって分配したいと思うのですが、その手助けをしてもらえないでしょうか?

弁護士の対応

まず、戸籍などを遡って相続人調査を行ったところ、相談者以外に全部で4名の相続人(相談者のいとこ)がいることが判明しました。

並行して、相続財産の調査も行ったところ、3つの金融機関に合計3000万円ほどの遺産があることが判明しました。

そこで、弁護士から、相続人に対して、叔父さんが亡くなったこと、遺産は3000万円ほどあること、及び法定相続分にしたがって分けたときの各自の取り分などについて記載した手紙を送付し、4名の相続人の回答を待ちました。

結果

相続人全員から、法定相続分で問題ないという回答があったため、 当事務所の弁護士において遺産分割協議書を作成し、各自に署名・捺印をしてもらった上で、各種金融機関を回って口座解約を行い、各自の口座に振り込むところまで行いました。 

弁護士所感

  • 相続人の人数が多く、相続人間で10年以上連絡を取っていないという事情があったため、少し揉める可能性もあったものの、いずれの相続人も、生前の被相続人との関係が薄かったこともあり、法律の規定にしたがって分けるという提案について、特に争うこともなくまとまった事案でした。

    比較的早期に解決できたという点、及び、親族関係が悪化することもなかったという点から、依頼者の希望する解決になったと思います。

この記事を担当した専門家
神奈川県弁護士会所属 代表弁護士 長谷山 尚城
保有資格弁護士 FP2級 AFP 宅地建物取引士試験合格(平成25年)
専門分野相続・不動産
経歴1998年 東京大学法学部卒業
2000年 司法試験合格
2002年 司法修習終了(第55期) 東京あおば法律事務所に所属(東京弁護士会)
2004年 山鹿ひまわり基金法律事務所を開設(弁護士過疎対策・熊本県弁護士会)
2009年 武蔵小杉あおば法律事務所 開設
2014-15年 弁護士会川崎支部副支部長
2019-20年 川崎中ロータリークラブ幹事
2020年~ 法テラス川崎副支部長
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