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長年連絡のとれていなかった叔父との間で、遺産分割調停が成立した事案

2022.12.18
相談者属性

年代:40代

性別:男性

争点

・連絡のとれない親族との遺産分割

・不動産の価格決定について

相談内容

最近、同居していた父親が亡くなりました。亡くなった後に、自宅の土地・建物の登記を調べたところ、土地・建物について10年前に亡くなった祖父の共有持分が入っていることが判明しました(共有持分の割合は祖父2分の1,父親2分の1)。

父の相続人は息子の私しかいませんが、祖父の相続人は父の兄弟が3名います。私は日頃から仲良くしている叔父A・叔母Bに連絡をとったところ、叔父A・叔母Bは祖父の持分を快く譲ってくれることになりました。他方、もう1人の叔父Cとは親族の誰も連絡をとっていません。

今回の問題が起きた後、私の方で手紙や電話を送ったのですが、電話は出てもらえず、手紙も無視されてしまっています。自宅の登記についてはこのままにするしかないのでしょうか?

弁護士の対応

まず、弁護士が入って、連絡のとれない叔父Cに手紙を送りましたが、回答がありませんでした。その後、弁護士から電話をしましたが、電話にも出てもらえませんでした。やむを得ず、家庭裁判所に調停を提起したところ、裁判所の呼び出しにはCが応じたため調停で話し合いとなりました。

調停では、当方の依頼者が自宅を取得することには叔父Cも文句はなかったようですが、代償金として受け取る金額について、色々とインターネットで得た近隣の売買情報などを出してきて主張をしてきました。それに対して当方からは、近隣の土地の公示価格・信頼のおける不動産会社からの最近の売却実績を示しての査定書などを提出しました。

結果

最終的に、当方が主張した金額が妥当であると裁判官も納得した上で、叔父Cを説得してくれたため、無事、当方主張の金額を全面的に採用した形で代償金を算出し、依頼者は叔父Cにその代償金を支払って自宅の土地建物の名義を全て自分のものとする内容の調停を成立させることができました。 叔父Cの主張する代償金と比べて500万円低い金額であり、弁護士が介入したことによってより依頼者に有利に解決することができました。 

弁護士所感

  • 本件のように、遺産分割協議が必要なのに、連絡がとれない親族がいるというケースは良くあります。今回は、残念ながら弁護士が入っても任意での交渉は進みませんでしたが、弁護士が入ることによって任意の交渉が進むことはありますので、こうしたケースでは早めに弁護士に相談すると良いと思います。また、今回のように裁判所を通じて呼び出しをかけることで、それまで対応をしてくれなかった相手方が裁判所には出席してくれることも多いものです。話し合いの機会さえ持てれば、後は、いかに公平な分割をするか、という点に争点が限定されますので、今回であれば、説得的な不動産の時価資料を提出することによって、裁判官の力を借りて解決に至ることができました。

    本件は、当初なかなか連絡がとれないということで依頼者が1年ほど悩んでいた事案でしたが、当事務所の弁護士が受任してから10ヶ月ほどで解決した事案です。連絡がとれないと悩んでいる時間がむしろもったいないと言えますので、その段階で、早めに弁護士に相談することをお勧めします。

この記事を担当した専門家
神奈川県弁護士会所属 代表弁護士 長谷山 尚城
保有資格弁護士 FP2級 AFP 宅地建物取引士試験合格(平成25年)
専門分野相続・不動産
経歴1998年 東京大学法学部卒業
2000年 司法試験合格
2002年 司法修習終了(第55期) 東京あおば法律事務所に所属(東京弁護士会)
2004年 山鹿ひまわり基金法律事務所を開設(弁護士過疎対策・熊本県弁護士会)
2009年 武蔵小杉あおば法律事務所 開設
2014-15年 弁護士会川崎支部副支部長
2019-20年 川崎中ロータリークラブ幹事
2020年~ 法テラス川崎副支部長
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